トマト在住の青年による執筆活動

短編の小説を書いていきます。不定期・自己ベスト更新です。たまーに自分勝手な記事も書きます。

2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

短編№2 ロッカー番号二十番の神様⑨

「四分五十五分!」 大山田の野太い声が、千秋の走破タイムを伝えた。 「水飲んできます。」相変わらず千秋のタイムを見てざわつく男子生徒をよそに、千秋は水道のあるグラウンドの隅へと歩き出した。 中々調子が出てこない。予選が近づく中、千秋は焦ってい…