トマト在住の青年による執筆活動

短編の小説を書いていきます。不定期・自己ベスト更新です。たまーに自分勝手な記事も書きます。

無機物の声を書いてみた!

無機物の声を書いてみた!~三作目~

見覚えのある一人の男が、私の根元に立っていた。いつも連れて歩いている女は、その日はいなかった。 男はいつもより何やらめかし込んでいて、皺一つ無い上等そうなスーツを着ている。時折、右腕に付けたシルバーの時計に目をやっては、きょろきょろと周りを…

無機物の声を書いてみた!~二作目~

「いやよ常盤君。出て行っちゃいや!」 以前として紙くずの中に埋まっている常磐を、私は懸命に説得していた。 「ずっとここにいてよ常盤君!わざわざ外に出る必要なんか無いわ!」 「・・・俺だって、ここから出たいわけじゃないんだ。」 暫くの間、黙って私の…

無機物の声を書いてみた!~一作目~

「お疲れ様でーす!お仕事引き継ぎますねー!」 長い長い勤務時間に終わりを告げに、掃除機が俺の前に背中を向けて置かれた。 「来るのが遅ーよ・・・。もうちょっと早く来いよ。過労で倒れちまう。」 「そう言われましてもねー・・・。僕も忙しいんで・・・。」 俺か…

無機物の声を書いてみた!~ただの説明文~

長編小説、全然進まない・・・(泣) 何なんでしょうね、話の細かい設定とか決めて、いざ書き進めて行くときに心から湧き出る、”これじゃない感”は。 かといって大して何も決めずに書いていくと躓くし、やっぱり小説書くのって難しいですね。楽しいけど。 って…