無機物の声を書いてみた!
見覚えのある一人の男が、私の根元に立っていた。いつも連れて歩いている女は、その日はいなかった。 男はいつもより何やらめかし込んでいて、皺一つ無い上等そうなスーツを着ている。時折、右腕に付けたシルバーの時計に目をやっては、きょろきょろと周りを…
「いやよ常盤君。出て行っちゃいや!」 以前として紙くずの中に埋まっている常磐を、私は懸命に説得していた。 「ずっとここにいてよ常盤君!わざわざ外に出る必要なんか無いわ!」 「・・・俺だって、ここから出たいわけじゃないんだ。」 暫くの間、黙って私の…
「お疲れ様でーす!お仕事引き継ぎますねー!」 長い長い勤務時間に終わりを告げに、掃除機が俺の前に背中を向けて置かれた。 「来るのが遅ーよ・・・。もうちょっと早く来いよ。過労で倒れちまう。」 「そう言われましてもねー・・・。僕も忙しいんで・・・。」 俺か…
長編小説、全然進まない・・・(泣) 何なんでしょうね、話の細かい設定とか決めて、いざ書き進めて行くときに心から湧き出る、”これじゃない感”は。 かといって大して何も決めずに書いていくと躓くし、やっぱり小説書くのって難しいですね。楽しいけど。 って…